車の冷却水における対応策

冷却水交換の理屈は単純だが近年の車は交換が手間

エンジンの冷却に使われるロング・ライフ・クーラントは、氷点下となる冬季でも使用可能な不凍液で、同時に防錆効果も有します。
ただし、この効果が維持できる期間は2年間で、長期間使用すれば様々な要因で徐々に劣化が進みますので、冷却水は2年おきに交換しなくてはいけません。
しかし、交換サイクルが長いので消耗品であることを忘れ、交換せずに長期間使用することになりがちです。

冷却経路が損傷すればエンジンが高温となりますので、エンジン本体周辺へのダメージを受ける前に、車検のタイミングで必ず交換するよう癖にすると良いでしょう。
なお、近年の新車には4年以上使えるロング・ライフ・クーラントが採用されつつありますので、この場合には2年ごとの交換は不要ですが、取扱い説明書を確認し、整備記録にも交換の事実を記載していくと良いでしょう。

この冷却水の交換の理屈は意外に簡単で、ラジエーターのネジとシリンダーブロックの側面のネジをゆるめて古い冷却水をすべて排出させます。
その後、すすぎを行って、新しい冷却水を注入すれば基本的には終了です。
しかし、手間がかかるのは、多くの車で各種機材が邪魔になってボルトに手が届きにくく、部材を外さないと完全に排出させにくいことです。
また、ロング・ライフ・クーラントは産業廃棄物にあたり回収対象であるため簡単に廃棄できないので、冷却水の交換は廃液処理を適切に実施してくれる整備工場に依頼するのが手軽です。

手作業での冷却水の交換手順

特に手間をいとわないケースや自分自身の手で愛車の手入れがしたい場合は次の手順で冷却水の交換にチャレンジしましょう。
1ラジエーター下部のドレンプラグを見つけて、外れてしまわない程度にプラグをゆるめて冷却水を排出さます。
出具合が悪い場合はラジエーター上部のキャップを外すと勢いよくでますので、完全に排出させましょう。

2ラジエーター下部のプラグを締めて、注入口の入り口まですすぎ用の水を注入します。
3.エンジンを始動し、すすぎ水を冷却経路内に循環させますが、冷却水はヒーター内にも流れる為、必ずヒーターを作動さることを忘れないようにします。
4.水でのすすぎを繰り返し、排出水が透明になったら、冷却水全体の量に対して適正な比率(冷却水容量が4Lで50パーセントの濃度と仮定すると2L)のクーラント液を注入し、キャップの入り口まで水を補てんします。

5.水の注入が終わればキャップを外したままエンジンを始動し、冷却系統から空気(アワ)が抜け切るまでアイドリングを続けます。
このエア抜きと呼ばれる作業が不十分な場合、オーバーヒートの原因になりますので注意しましょう。
エア抜き後に減った水を補てんしキャップを締めれば完了です。
6.予備に一定量の冷却水を貯めるリザーバータンクは、不純物が多く含まれているため、これが冷却経路内に入ると、冷却水を汚染するため冷却水取り換えに合わせて洗浄します。